厳しくはないと思います
先日来、界隈を賑わしている、宮原さんの回転不足。
私は決して厳しくないと思う。
むしろ、これまでなぜ見逃してきた?と思うくらい。
例えば、彼女の場合、着地も問題だが、
ジャンプのテイクオフも問題。
サルコーなど、氷上で270度くらい回転してから空中に飛び出していく。
つまり、空中では2回転くらいしかしていない。
スローで見るとわかるが、
プレロテがひどいのだ。
現在のジャッジでは、プレロテまで評価の対象にすると、瞬時に点数を出せないとかなんとか言い訳つけて、その点は見逃しているのだが、
それにしても、テイクオフがそんな感じなので、
着地がレビューの対象になるのも、ある意味避けがたいのではないかと思われる。
ジャンプの高さが著しく低い、だけでも、レビューしたくなるものだ。
そんな問題だらけのジャンプを
見逃すだけでなく、
そのようなジャンプに、
これまで高いGOEをつけていたことが、
間違いなのだ。
評価してくれるのだから、このままでいい、と本人が勘違いして、
回転不足のままのジャンプが標準になり、
染み付いてしまったのだ。
「自分では大丈夫だと思った」
このコメントが問題の根深さを表している。
すでに自分の中で正しく評価することができなくなっている、からだ。
おそらく、今回の女子シングルでは、団体戦同様、回転不足は厳しくとられるだろう。
技術的には大差はないから、点差を出すにはそのあたりで格差を出していくしかないからだ。
でも、それはオリンピックが始まる前からわかっていたことだろう。
まあ、そもそも、回転不足以前に、ジャンプの高さが足りないことの方が問題だと、以前から思っていたが。。。
クリーンなジャンプがうりの次の世代が出てくる前だったから、国内では目立たなかったのかもしれないが、やはり、トップクラスのグループに入ると、その低さがやたらと目立つ。
先だって娘に言ったことばがそのまま当てはまるような気がするので、メモしておく。
難関国私立高校の入試っていうのは、情け容赦なく、その人の弱点を突いて、弱点をそのままにして受験にやってきた人間を振り落としていく。結果を出したかったら、弱点をそのままにしてはいけないんだよ。
オリンピックや世界選手権も同じだろう。