Winding Road

手探りで進む曲がりくねった道。その先でしか本当のものとは出会えない……

自称神さまーん

ビットワールドでいとうせいこうさん扮する怪しげなDJ風神さまが出てくるコーナーに

「カミサマーン」ってのがあるんだけど、

 

まさに羽生くんは、

その「カミサマーン」って風味ですな。

 

きっとさ、

こんなプロセスを経て、

ひょっこりオリンピックに出てきた「羽生カミサマーン」が

4Tと4Sを「なんとか」しのぎ、

それをジャッジのみなさーんが、

出血大サービスのGOEと

爆盛りのPCSでアシストして、

4Lや4Fをきれいに決めた選手がその後塵に配するような結果を

「創造」したりするんだろうね。

 

すげーな「カミサマーン」。

 

またバンクーバーのときのヨナの銀河点が再現されるぞー。

 

真央がすべてを成功させても決して追いつかない得点をヨナにプレゼントしたように、

ネイサンやショーマ、コリャダ、ボーヤンがすべて成功させても、

決して追いつかない点数を

羽生カミサマーンにプレゼントするから目ん玉ひんむいて見ててごらんよ。

 

右京さんも、言っていたよな。

 

「つまり、最後は、

 あなたの良心の問題です」

 

ねえ、このセリフの意味、わかる?

 

わかんねーだろうなあ。

最終的に己がどう振る舞うかというその意思決定ってやつは、

組織からの圧力だとか、政治的な計算とか、そんなもんで決まるのではなく、

あんたの良心によって為されるんだってことだよ。

 

どう考えても人としての道理に合わないことをするのは、

「無理やりそうさせられている」のではなく、

ただたんに「あんたに良心がなかった」だけで、

誰のせいでもなく、

そういう道理のないことを結果的にやったあんた自身の責任なんだという意味だよ。

 

今もヨナが「なんとなく」世界中からはぶられているのは、

そういう道理に合わない結果を最終的に受け入れたからだ。

彼女はこれから一生かけて、道理に合わないことをやった代償と付き合っていくんだよ。

 

彼も例外ではないよ。

 

そういうものなんだよ、人生は。

結局、死ぬ前に確認してみれば、

「よかったこと、幸せだったこと」と「つらかったこと、不幸だったこと」の量は

きっちり釣り合っているものなんだ。

 

絶対王者なんて、なるもんじゃないよ。

ふりきった自己満足感のあとに訪れるものが何であるか、

少しは思いを巡らしてみるといい。