Winding Road

手探りで進む曲がりくねった道。その先でしか本当のものとは出会えない……

ターニングポイント

ヒトはいつから、

自分はいつか死ぬのだ。

そう遠くはない未来で。

と考えるようになるのだろう。

 

私はいつからだろう? きっかけはなんだった?

後輩がガンで亡くなったこと?

友人がガンで亡くなったこと?

 

いや、きっかけなんてなかったような気がする。

不惑の年に足を突っ込んで、

子供抱えて、育児と仕事と家事に追われ、

その日の疲れをその日のうちに回復できないことが多くなって、

解決できない疲労がちょっとずつたまっていくうちに、

社会の雰囲気に不安を感じるようになり、

未来のことをあまりよく受け止められなくなった。

 

もしかして何もかもが胡散臭い?と思ったの同時に、

自分の寿命の短さを知った感じ。

 

20代、30代の人間にはまったく理解できないかもしれないけど、

ヒトってね、

ある日突然自分に寿命があることを思い知って、

その限界を素直に受け入れられるほど、

周りの社会が良くないってことに気づくのだよ。

 

だから今まるで当然のように健康を謳歌し、

無理の限りをし尽くしても、ちょっと休めば元通りに戻れる君たちも、

その時が来れば否応なしに思い知ることになるだろうよ。

 

人間ってひ弱なもんだな。

だから助け合うんだな、って。

 

何をいいたいのか、わからない?

…だろうなあ。

 

でもね、わからないからって、あっちは避けて通っていってはくれないよ。

誰の手元にも必ずやってきてしまう。

そういうもんなんだよ。