こんなことで涙が出る、そんな時代
ブレない。
切れない。
拗ねない。
諦めない。
常に息を整え、考えを巡らし、分別し。
そんな人の言葉に救われた気分になる自分がいる。
そういう人がいることに
涙が出るほどの奇跡を感じるという、
このどうしようもなく、
くそったれな時代、社会。
そんな時代に生きることになることを
10代、20代、想像しただろうか。
しなかったよなあ。
できないほど、まともな世の中だった。
今よりはまっとうな価値観があった。
ふつうの人たちが言葉を使ってぶん殴りあい、
区別しあい、
いい気になることなんて、
「異常なできごと」だった。
それがいまや日常です。
情けなくて涙が出る。
もっと情けないのは、そこでイキがっているのが
いい年こいた大人の男たちだってことだ。
ごめんよ、若い人たち。