天網恢々
やはりさあ、
お天道様は、
見ているんだよ。
悪事は隠せないもの。
今はよくてもね、
必ず漏れ出してくるんだ。
君は普通の感覚の人ではないから、
すっかり忘れて、
やり過ごせるかもしれないけれど、
周囲の普通の人は、
そうはいかないんだよ。
抱えきれなくてなって、
綻び、
いつしかそれを晒してしまいたいと思うようになる。
まっとうな人ってのは、
そういうものだ。
自分も無傷ではいられないことになるのに、
抱えきれず、
白日のもとに放り出す。
「何が悪いの?」と君は言うかもしれない。
では、
教えてあげよう。
「何が悪いの?だって?
それはね、
君が悪いんだよ」