『チャヴ 弱者を敵視する社会』の衝撃
書かれている内容が、
今の日本をそのまま描写しているので、
息苦しくなり、
なかなか読み進めない。
『茶色の朝』以上の衝撃。
木っ端微塵になるくらいの衝撃をまともに正面から喰らわされている。
イギリスがEU離脱を選択した(結果的にそういう選挙結果となった)のも、
こういう背景があったからなんだと、
するっと腑に落ちすぎるところがまた不気味なほど怖い。
総選挙までに読むべき本だと思う。
読まないと、どらえい後悔に襲われるだろう。
まるで予言の書。
怖すぎる。
あえてひとつだけ紹介。これでも衝撃が小さい記述。大きい奴は入力もしたくないほど悲惨で、とても紹介できない。。。。
イギリス保守党元党首(元首相)ジェームズ・キャメロンの政治哲学
「人生のチャンスは、経済的背景より行動で決まる」
「子供の人生のチャンスにもっとも影響するのは、彼らの養育にどれだけの富が投じられたかではなく、両親の愛情がどれだけ注がれたかということ」
「個人の人生を決めるおもな原動力はその人の態度にある」
ゆえに
「両親が子供にもっと愛情を注ぐことで貧困問題が解決するのだから、社会保障費を削減してもなんら差し支えないだろう」
こうして彼はすでに虫の息だった保守党の社会保障政策に最後の一撃を与えた。
どこか(日本)の国の(どこかの政党)の大臣や(ぶる下がっている)官僚が得意げに言いそうな理屈だが、この理屈が実社会に与えた影響は悲惨極まりない。
イギリスがたどってきた道は、日本がこれからたどる道。
本の帯に書かれているこのコピーの本当の恐ろしさを知るのは、
本を読んでからだ。
まぎれもない事実だということを
思い知らされる。。。。