Winding Road

手探りで進む曲がりくねった道。その先でしか本当のものとは出会えない……

薄気味悪いほど薄っぺらいこの社会

うつくしきくに、と思い込んでいる、にっぽんのこくみんは、

自分が死ななくてはならなくなって、

初めて、

どうしようもない奴を支持していたのだ、

と思い知るのだろうと、

これまで考えてきたのだが、

どうやら、

それは考えが甘かったようである。

 

断言するぞ。

 

きっと奴らは、死ぬときも、

無様な犬のまま、死んでいくのだ。

 

何も考えず、

ご主人様が死ね、というから、

私は死にます、

ご主人様、今までありがとう、と、

感謝して死んでいくのだろうよ。

 

 

それから、本田くん、

きみも、結局、自己責任おじさんだったのね。

自分一人の努力で成功して、

成功したのも俺のおかげ、って思っているみたいだけど、

自分一人だけの力で成功した人間なんて、

この世には、これまで一人も存在しないのだよ。

いるとしたら、それは、そう思い込んでいるだけ。

どんな偉い人も、だれかが作ってくれた社会で、

だれかが作ってくれたものの力を借りて、

成功していくんだよ。

その成功は、名もなきだれかの努力がなかったら存在しない。

そんな簡単なことも君はわからんのかいな。

君、人の親だったよな、確か。

何も子供に教えられないな、それじゃ。

 

何よりも、君はどうやって生まれてきたんだ?

自分が努力して生まれてきたのだとでも言うのか?

産んでもらったんだろう?

 

人は、だれかがいないと、何もできないのだよ。

成功も、失敗も、だれかがいるからできるのだよ。