インチキまみれ
インチキはインチキを呼び、
インチキはインチキをますますいい気にし、
インチキとインチキはやりたい放題だ。
が、
ある日、突然、「終わり」は訪れるのだ。
「終わり」がインチキだけに訪れるのならばいい。
いい気になっていた連中だけが「終わり」になるなら、
それも報いだろうよ、と、納得できるのだが、
どういうわけか、「終わり」は「みんなに」訪れる。
「終わり」はいちいち選んでくれないのだ。
「終わり」は面倒を嫌う。
まとめて「終わり」にしていくのだ。
やりたい放題をほっておいたお前も「悪い」。
不寛容に対して寛容なふりをしていたお前も結局はインチキなのだよ。
不寛容に対して不寛容であることだけが自分を終わりにさせない唯一の道なのだ。
大事にされない人がどうして自分のことを大事に思ってくれるだろうか?
大事にされないから、大事にしてくれないのだよ。
結局は君の、私の不寛容が諸悪の根源なのだ。
それは君が、私が寛容にならなければ絶対に解決などしない。
君が、私が、変わらなければ、悪夢はずっと続くのだ。
かたくなな君はかたくなな君自身が苦しめているから苦しいのに、
「ヤツが悪い!」とはお笑い草だ。
いつ気づくのか?
「終わり」が訪れたら?
それじゃ、遅いね。
世界は終わって、君も終わっているから。